福島地検は12日、大麻を含む液体を指定薬物と誤認して所持したとして、俳優・村杉蝉之介(むらすぎ・せみのすけ)、本名・村杉友一(ともかず)被告(58)を起訴しました。

起訴状などによりますと、村杉被告は去年11月29日、都内の自宅で大麻とは知らずに、大麻を含む液体いわゆる「大麻リキッド」約0.49グラムを所持したとされています。

村杉被告は「大麻リキッド」を違法に持っていたとして、大麻取締法違反の疑いで逮捕されていましたが、調べに対し「法律で禁止されている指定薬物だとは認識していたが、大麻だとは思っていなかった」などと供述していることから、より罪の軽い薬機法違反に切り替えて起訴したということです。

村杉被告はおととし11月から去年1月ごろまでの間、4回にわたり、鹿児島県内からMDMAや大麻などの規制薬物を計18万1500円で、都内の自宅宛てにレターパックで発送させ、譲り受けたとして、去年12月に麻薬特例法違反の罪で起訴されていました。

この事件をめぐっては、鹿児島県の密売人から薬物を購入した人物の中に福島県内の人物が含まれていたため、福島県警が鹿児島県警と共同捜査を行う中で、村杉被告の犯行が浮上しました。

村杉被告は、これまでに「池袋ウエストゲートパーク」や「あまちゃん」、「家政夫のミタゾノ」、大河ドラマ「どうする家康」などに出演しました。また、パンクコントバンド「グループ魂」では『バイト君』の名でリーダーを担当。2005年の紅白歌合戦に出場しました。