新潟県の佐渡島の野生で誕生したと思われる国の天然記念物・トキが、福島県南相馬市で確認されていたことが分かりました。
環境省佐渡自然保護官事務所によりますと、4日正午ごろ、福島県南相馬市内の草地でエサを探していたとみられるトキ1羽を地域の人が目撃しました。環境省は、目撃者から写真の提供を受け、足環がない野生のトキの成鳥と確認したということです。
トキは、2008年に放鳥されてから、10日までに約6500件の目撃情報が寄せられています。このうち、写真などでトキと確認できた情報が約6300件、トキの個体が識別できた情報が約6000件ありました。個体識別や、目撃された場所から推測し、今回目撃されたトキは本州で確認された34例目、野生生まれのトキとしては16例目だということです。福島県内で正式に確認されたのは、2009年に福島市と只見町で確認されて以来、3例目です。
環境省は、当面このトキの行動を把握することにしていて、トキを発見した際にはトキに近づかず静かに見守るとともに、詳しい場所が特定されるようなSNSなどでの情報発信は控えるよう呼びかけています。
これまでの目撃情報から、トキは佐渡島から300キロ離れた場所まで飛来していることがわかっていて、環境省では今後もトキの飛来状況を把握するため、目撃した場合は情報提供を呼びかけています。
【目撃情報の入力フォーム】
https://tokihogocenter.site/station/06f_rep/form.html
※写真は撮影者、環境省からの提供










