今年、注目を集めたニュースのひとつが、8月に始まった東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出です。風評が懸念される中、処理水の放出後は、福島の港に水揚げされる『常磐もの』を応援しようと、全国から支援の輪もみられています。

今年8月、1回目の放出が行われた福島第一原発の処理水。政府は、これまで「関係者の理解なしにいかなる処分も行わない」としていましたが、漁業関係者から十分な理解が得られないままでの放出となりました。

仲買人「今後一番懸念していることは、風評被害なんですよ。常にデータをガラス張りにして発信していく、もうそれしか方法がない。これからなんですよね。」

風評被害が懸念される中、放出から4か月。これまで、県内で水揚げされた常磐ものの価格は、放出前と比べ大きな変化はみられていません。

一方、常磐ものを応援する動きが…。

いわき市創生推進課・小川仁一さん「漁業者のみなさん、どうか頑張ってくださいというような心温まるメッセージを多数いただいて寄付をいただいています」

いわき市によりますと、今年9月のふるさと納税の納付額はおよそ4000万円と、去年の13倍になりました。