理由はインフルだけではない…薬不足解消まで「数年単位」か
全国でも「薬局の薬不足」は深刻な状況となっています。
厚生労働省が今年10月に調査したデータでは、医薬品全体の4分の1が「限定出荷」や「供給停止」となっていて、このうち「供給停止」は10%を占めています。

その理由ですが、インフルエンザの流行「だけ」というわけではないんです。
そもそもの発端は3年前です。ジェネリック=後発医薬品のメーカーで不正が発覚し、その後も複数のメーカーで不正が相次ぎました。これにより、次々に薬の製造が滞る事態となりました。直箟さんによりますと、これに加えて円安や不安定な国際情勢により、海外からの原薬の輸入も滞るようになったといいます。元々不安定だったところに、さらに不足する要因が重なっているのが現状です。
このため、薬不足は「1つの要因をクリアしても、すぐに解消はしない」「数年単位でかかるのでは」と薬剤師の直箟さんは話していました。
これは厚生労働省の調査でも示されていて、限定出荷の医薬品のうち95%で、解消の見込みが「未定」となっています。

これから年末にかけ、人が集まったり、移動したりする機会が増えます。もう一度、感染症対策を徹底していきましょう。