来年開かれるパリオリンピックを前に、フランスのレストランの有名シェフが福島県相馬市の養鶏場を訪れ、福島の食の魅力を体験しました。
この取り組みは、福島の優れた食の魅力を伝える「テロワージュふくしま」が企画したもので、15日は、フランスの料理人が、県内の生産者を訪ねました。レストランのオーナーシェフ、シルヴィ・グルッケールさんが訪れたのは、相馬市の養鶏場です。
この養鶏場では、卵と交換して仕入れた市内の鮮魚店の魚と地元のコメを混ぜたえさを与え、平飼いで鶏を育てています。二重にふくらんだ白身と、自然な色合いの鮮やかな黄身が特徴です。
フランスのレストランオーナーシェフ シルヴィ・グルッケールさん「(印象的だったのは)ローカルなものを使っていて、農家と漁業者のコラボのコンセプトが最も印象的だった」
8年前から養鶏を始めた菊地将兵さん。生産する卵へのこだわりを次のように話します。
大野村農園・菊地将兵さん「相馬の魚を使うとか相馬のコメ農家のおコメを使うとか、この地域のものを使ってニワトリを育ててそこから生み出された卵がこの地域の独特な味を出すというのをこだわりにしている」
来年パリオリンピックが開かれ、世界中から多くの人たちが訪れるフランス。グルッケールさんは、17日まで5日間の日程で県内の日本酒の蔵元やワイナリーなどを訪れ、その経験を料理作りに生かしていくということです。