10月、福島県浪江町の帰還困難区域・津島地区で、伝統の「田植踊り」が、13年ぶりにふるさとで披露されました。舞台に上ったのは、住民と仙台市の学生たちです。「いつか、津島で…」そう願っていた2つの熱意が形となりました。

10月、晴れ渡った津島地区に、13年ぶりの太鼓と笛の音が響き渡りました。

「や~れやれ。秋のお田植えが千人も、万人も…」

舞台の上で演じられているのは、200年以上の歴史を持つ「南津島の田植踊り」です。

震災、原発事故のあと帰還困難区域となっていた津島地区ですが、今年3月に一部で避難指示が解除されました。五穀豊穣を祈るこの踊りが故郷で披露されたのは、原発事故後、初めてのことです。