福島県の県北地方ではあんぽ柿づくりが始まりました。

目の前に広がるオレンジ色のカーテン。毎年この時期に見られる風物詩・あんぽ柿作りの様子です

寺本卓也気象予報士「きょうは桑折町にある感謝農園平井にやってきました。みてください。圧巻です!」

こちらでは、10月28日からあんぽ柿づくりが始まりました。作業はこの時期1日におよそ1万2000個のカキの皮をむくことから始まります。寺本予報士も皮むきに挑戦しました!

寺本予報士「全然できない。難しすぎる。」

その後も何度も挑戦しましたが、プロの腕にはかないませんでした。

カキの皮をむいたあとはヘタを紐で結び、硫黄でいぶしていきます。さらに、2階には干してあるカキがズラリ!およそ1か月日の当たらない風通しの良い場所で干すことで甘みが凝縮され、糖度30度の甘くてトロッとしたあんぽ柿が完成するそうです。

特に、今年のあんぽ柿は夏に続いた猛暑のおかげで最高の出来になるといいます。

感謝農園平井・平井國雄社長「糖度は少なくとも2度から3度くらい例年より高いと思う」

一方で、この猛暑の影響で例年よりも収穫時期が10日以上早まり、あんぽ柿づくりに影響がでています。

平井國雄社長「カキをむくのには(いまの気候が)一番危ない気候状態なんです。カビが出る温度と湿度なんですが、温度が15℃以上、湿度が60%以上、この条件でカビが発生するいわれている。発生しないようにいろいろな対策を講じているところ」

寒ければ寒いほど甘みが増すあんぽ柿ですが、まだ暖かい日が続いているため、カキを干す量を増やせないということです。

平井社長「木枯らしが吹いて、雪がちらつくような、そういう条件が一番あんぽ柿にとっては最高の条件ですね。」