横断幕に「喰え」 チャレンジャー精神に火

【試合後会見概要】
ツエーゲン金沢・柳下正明監督

「粘り強く戦ったと思います。ただ、ぶつかり合いのところのボール際の部分、最後、失点したところのシュートブロックのところで少し力が足りなかったのかなとみています。いわきの選手たちはどのゲームもアグレッシブに守備も攻撃もいくという姿勢で、それに対して対応は難しかったが粘り強くやれていたのかなと。でも勝ち点3をとるにはその際の部分で相手を上回る必要がありました。中3日で2試合あるのでしっかりコンディションを整えて準備していきます」

いわきFC・田村雄三監督
「4200人強のサポーターの方が駆けつけてくれて、良い雰囲気を作って選手を後押ししてくれたことに感謝しています。最近、ホームで勝利することができていませんでしたが、皆さんの声援の力が今日の勝利を生んだと思います。とにかくトレーニングしたことを選手が体現してくれました。次は首位・町田との試合です。連勝できるようにまた良い準備をしていきたいと思います」

Q.宮本選手の劇的なゴール、得点シーンについては?
「前半からあのエリア(ゴール前)が空いていたのでもっとシュートを打てとハーフタイムに言いました。彼(宮本選手)がしっかりその意図を汲んで体現してくれたのかなと思っています。素晴らしいプレーだったと思います」

Q.広野町の老人ホーム・花ぶさ苑の入所者の方から横断幕で応援メッセージをもらったことや会場に応援に駆けつけてくれていたこと、そうしたエールはどう感じましたか?
「ストレングス会場(筋トレエリア)に頂いた横断幕を張り出して、一人一人みんな目を通しました。勇気やパワーをもらいました。花ぶさ苑の人たちに少しでも来て良かった、楽しかったと思ってもらえるように選手たちが頑張ってくれたと思います」

Q.田村監督のなかで一番印象に残っているメッセージはなんですか?
「単純に”負けるな”と書いてありましたね(笑)。負けてはいけないと十分、私自身は分かっています。勝敗の責任は僕にあると思うので、負けないことは常に思っています」

いわきFC・宮本英治選手
「大事な試合で勝ち点3をとれて、チームとしても個人としても嬉しい勝利でした。自分がやってやろうという気持ちで試合に臨んだので、それが素直に結果に繋がって良かったです。田村監督からは積極的にシュートを打っていけと指示が出ていたので、その指示通り思い切って足を振った結果、ゴールが決められて良かったです。なにより、勝利の喜びをサポーターの皆さんと共有できて嬉しかったです」

Q.花ぶさ苑の方からの応援メッセージなどはどう感じたか?「実際に花ぶさ苑さんに訪問した辻岡と杉山の2人から話を聞きました。涙を流してくれたおじいちゃん、おばあちゃんがいると聞いて感じたものがありましたし、エネルギーになりました」

Q.横断幕の応援メッセージで一番、印象に残っている言葉は?
「みんなの話題に上がっていたのが”喰え”という一言ですね(笑)。相手を喰わないといけないと、改めてチャレンジャー精神に火がつきました。喝を入れられました」