福島県内は6日、激しい雨に見舞われ、福島市では各地で浸水が発生するなど大雨の被害が出ました。付近の防犯カメラは、15分ほどで浸水した様子を捉えていて、短時間で水が押し寄せたことが分かりました。
6日、県内を襲った大雨。福島市では、1時間に52.5ミリの激しい雨を観測し、9月の観測史上最大を更新しました。
福島競馬場近くにあるタクシー会社の防犯カメラの映像を見ると、午後2時前、会社の前に水がたまり始めました。
およそ15分後。敷地内の駐車場が水浸しになり、職員が対応に追われました。
阿部正輝記者「一時、20センチほど路面が水に浸かったというこちらの会社では、土のう代わりにタイヤを積んで浸水を防ごうとしたということです」
大和自動車交通・高野英明業務課長「この辺まで水が上がって、階段の中のほうに扉の下から水が入ってしまった」
急きょ車両を別の場所に異動して、被害を免れたということです。
大和自動車交通・高野英明業務課長「ハザードマップに沿って対策をしなければいけないと痛感した」
一方、タクシー会社から200メートルほど離れた菓子店では。目の前の国道4号をバスが通過すると、道路にたまった水が波を打ちながら建物に押し寄せます。店内で画面右側のスタッフが取り出しているのは、紙おむつです。自動ドア付近に置いて、雨水を吸水させようとしますが、それを通り越してじわじわと店内に水が流れ込んできます。
福々和本舗・佐久間健太さん「こういうガードを止めて、3段ぐらいあるが、だんだんガードの下から染み出て店内に入ってきた」
目の前を通る国道4号とほとんど同じ高さに立つこの店は、通行する車の勢いで店のほうに水がたまり、4年前の台風19号でも浸水したといいます。7日朝は、開店時間を普段より1時間遅らせて片付けに追われました。
福々和本舗・佐久間健太さん「資材関係も結構濡れてしまったので、被害は大きい」
短時間で発生する浸水・冠水被害。今週末、福島県内は台風の接近も予想されていて、引き続き被害への備えが必要です。

 
           
   
  









