なりすまし詐欺で、福島県内では今年最大の被害が発生しました。今年6月下旬から7月下旬までの間に、伊達市に住む70代の男性が「携帯電話がハッキングされている」などの電話を信じ、およそ1200万円をだまし取られました。
詐欺の被害にあったのは、伊達市に住む70代の男性です。
警察によりますと、今年6月下旬ごろ、男性の携帯電話に『個人情報保護委員会』を名乗る男から「携帯電話がハッキングされています」「料金の未払いがあります」などと電話がありました。話を信じた男性は、相手の指示に従いコンビニエンスストアで約30万円分の電子マネーを購入し、この電子マネーの番号を教えました。
また、7月上旬ごろには『内閣サイバーセキュリティーセンター』を名乗る男から「ハッキングにより損害が生じている。サイバー保険に加入すれば損害を補填できる」などと電話があり、現金約350万円を指定された口座に振り込んだり、現金を送ったりするなどして、総額約1200万円をだまし取られたということです。
これは、今年県内で確認されたなりすまし詐欺の被害としては最高額だということです。
1日、男性が警察に相談し、被害が明らかになりました。
警察では、身に覚えのない料金の請求や、電子マネーの購入や番号を教えるよう要求された場合などは詐欺を疑い、家族や警察に相談するよう呼びかけています。