福島労働局は2日、内装や塗装工事を行う福島県いわき市の会社が、うその申請を行い、雇用調整助成金約800万円を不正受給していたと発表しました。

雇用調整助成金を不正受給していたのは、いわき市の内装・塗装工事業「オヤケ建装」です。

福島労働局によりますと、オヤケ建装は、2020年5月から21年2月にかけて、休業していないにもかかわらず、休業していたとするうその申請書類を作成し、新型コロナウイルスに伴う雇用調整助成金あわせて793万7800円を不正に受給していたということです。労働局が確認のために事業所を訪問し、休業していないことが発覚しました。

労働局は、21年12月2日付けで支給決定を取り消し、オヤケ建装に対し返還を求めています。オヤケ建装は不正受給を認めていて、返還する意思を示しているということです。

新型コロナウイルスに伴う雇用調整助成金について、県内では今年度10の事業所で不正受給が確認されていて、額は合わせて2億2000万円にのぼっているということです。