被告は小学生の送迎もしていた
【検察からの被告人質問】
Q.朝に酒が入っているとわかっていたのに運転したのはなぜか
Q.出勤後アルコールが検知されたにも関わらず運転したのはなぜか
Q.運転中にも酒を飲んだのはなぜか
→いずれもはっきりと答えず。
Q.以前にも飲酒運転をしていたと聞いた。どのくらいの頻度でしていた?
A.年に2回くらい
Q.そのうちの1回がたまたま事故当日だったのか?
A.はい
Q.勤務中に酒を買って飲むことは初めて?
A.はい
Q.なぜ今回、酒を飲んで運転したのか?
A.そもそも酒が入っていて運転しながら飲んでいたこと自体、いま頭の中にない
Q.普段は小学生の送迎をしている。その時にも飲酒はしていたのか?
A.していない
Q.拘留中に被害者の女性に対して謝罪を申し入れたのか?
A.していない
Q.本当に反省している?
A.はい
【裁判官からの被告人質問】
Q.会社の呼気検査の決まりは?
A.勤務前に検査をする
Q.事故当日の検査には誰か立ち会った?
A.普段は立ち会うが、当日は立ち会いがいなかった
Q.0.2ミリグラムという結果はどこかに記入したか?
A.わからない
その後、検察は「一つ間違えれば多数の命を奪う極めて危険で悪質な犯行」と指摘し、懲役1年4か月を求刑。一方、弁護側は「会社の管理体制にも問題がある」などとして執行猶予付きの判決を求めた。
判決は、8月17日に言い渡される。
【7月26日午後5時追記】
国土交通省東北運輸局福島運輸支局は、男の勤務先のタクシー会社に対し監査を行った結果、運行管理者が不在だったほか、従業員に健康診断を受けさせていないなど複数の違反が確認されたとして、30日間の事業停止と事業用車両1台を80日間の使用停止処分としたと26日、発表しました。
【8月17日追記】
福島地裁郡山支部は、男に懲役1年4か月の実刑判決を言い渡しました。