今年6月、福島県郡山市で酒に酔ってタクシーを運転して事故を起こし、乗客にけがをさせた罪に問われている男の初公判が開かれた。

裁判では、男が前日に酒を飲み、アルコールが残っていることを自覚しながらもタクシーを運転し、乗客の送迎の合間にも複数回酒を購入して飲酒していたことが明らかになった。

事故があった現場

危険運転傷害の罪に問われているのは、郡山市の自動車運転手の男(62)。起訴状などによると、男は今年6月5日、運転前に酒を飲み、正常な運転が困難な状態でタクシーを運転してガードパイプに衝突する事故を起こし、乗客の女性(当時93)に全治1週間のけがをさせたとされている。

7月25日、福島地裁郡山支部で開かれた初公判。グレーのTシャツ姿で出廷した男は「間違いない」と起訴内容を認めた。

その後の冒頭陳述と、検察官と弁護人の双方からの被告人質問で、男の当日の行動が明らかになった。