死んだ牛を不法に投棄した疑いで20日、警察の強制捜査が入った福島市の牧場の代表が21日に取材に応じ、「200頭ほどの子牛を敷地内に埋めていたこと」を明らかにしました。
20日、廃棄物処理法違反の疑いで強制捜査が入ったのは、福島市土船にある「復興牧場フェリスラテ」です。関係者によりますと、この牧場では、牧場内で死んだ牛を必要な手続きをせずに、敷地内に不法に投棄した疑いがあるということです。
一夜明けた21日、牧場の代表が取材に応じ、牧場を始めた2015年ごろからおよそ8年間にわたって、あわせて200頭ほどの子牛を敷地内に埋めていたことを明らかにしました。
復興牧場フェリスラテ・田中一正代表「自分の敷地内であれば(子牛を)埋葬するのはいいのではないかと勝手に解釈していた」
警察は、立件も視野に捜査しています。
復興牧場フェリスラテは2015年、原発事故で避難した酪農家による共同経営でスタートしました。福島の酪農復興のモデルとして期待がかけられ、翌年には当時の安倍総理も視察に訪れていました。
