福島県と山形県に連なる吾妻山では低周波地震が再び増加していて、気象台が注意を呼びかけています。
仙台管区気象台によりますと、吾妻山では7月上旬ごろから低周波地震が再び増加しています。6月19日から7月18日午前9時までの30日間の低周波地震の総数は41回で、7月以降に36回観測されました。火山性微動は、5月12日以降観測されていません。
吾妻山では2月ごろにも低周波地震が増え、3月26日から4月25日午後3時までの30日間にも39回観測されていました。
6月19日に行った現地調査では、大穴火口周辺の一部でわずかな地熱域の拡大がみられていますが、監視カメラによる観測では大穴火口付近およびその周辺の噴気の状況や地熱域に大きい変化はないということです。
気象台では、噴火警戒レベルを「活火山であることに留意」を示す「1」を継続し、今後の火山活動の推移に留意するよう呼びかけています。
また、火口周辺では火山ガスの噴出があり熱活動も継続していることから、火山灰や高温の土砂、熱水などが突発的に噴出する可能性があるとして、自治体の指示に従って危険な地域に立ち入らないよう呼びかけています。