116人の部員 技術より大切な「チームの絆」

部員数は116人。今年のチームスローガンは身分の上下を問わず、心を一つにすることを意味する『上下一心(しょうかいっしん)』。

そんな今年のチームを引っ張るのが、去年、夏の甲子園強豪・日大三高との初戦で、2年生ながら値千金の逆転2ランホームランを放つなどチームのベスト4進出に大きく貢献した高中一樹主将です。

走攻守三拍子揃った高中選手は、世代別の日本代表の強化合宿に選ばれるほどの実力の持ち主で、今年は1番バッターとして強打の打線を牽引しています。

高中一樹主将「最後には束になってエネルギーを集結させてやらなければ意味がないとたくさん話をしてきたので、去年の3年生のように魂を結束させてやれるようにやってきました」

高中一樹主将

去年の先輩たちから学んだ『仲間のために一体となって泥臭く戦う姿』。その姿勢を見習い、レギュラー選手に限らず、控えに回ることの多い選手も高い熱量で日々の練習に取り組んでいます。

佐々木蓮選手「メンバーに絡むことは厳しいなと思いつつも、夏に全員で戦えるように練習でも一体感というか、控えのメンバーからでもチームを盛り上げられるようにと意識して練習に入ります」

佐々木蓮選手

聖光学院が、打つ、投げる、守るといった野球の技術よりも大切にするもの。それは『チームの絆』です。

斎藤智也監督「レギュラー選手が決して良いわけでも、控え選手がダメなわけでもなくて、一人一人チームに関わっていることに関してはみんな大切な存在であってほしい。全体が一人一人を生かすし、一人一人が全体に生かされるし、そういうことを大切にしてやってきた結果が今に繋がっているだけ」