4日にIAEAが公表した、福島第一原発の海洋放出計画の評価報告書について、詳しく見ていきます。
今回提出された報告書は、IAEAの幹部や各国の専門家で構成される調査団がおよそ2年かけてまとめたもので、129ページからなります。まず「処理水の放出は日本政府による決定であり、推奨するものでも支持するものでもない」と前置きしています。
そのうえで、放出計画について「国際的な安全基準に合致している」と結論づけました。そして、放射性物質の影響は「人や環境に対し、無視できるほどである」としています。

さらに、IAEAは、放出後も「日本に関与する」と明記していて、福島第一原発に事務所を設け、リアルタイムのモニタリングデータなど、国際社会が利用できるよう公表するとしています。
