福島県田村市には、店内に並ぶ2000冊が全て絵本という書店があります。その書店の店主が届けたい思い、それは「大人こそ読んでほしい」。

いわき市にあるATATAME(あたため)保育園。100冊ほどの絵本が並ぶこちらの部屋は、お迎えの際などに利用することができます。

よく見ると、絵本1冊、1冊にしおりが…。

「あわてない、せかさない、じっくり行きましょう」

絵本の読み方のコツや、保護者宛てのメッセージが書かれています。

園児の保護者「保護者向けの絵本とかも結構あるので、メッセージ性がまとめて書かれているので、なるほどと思いながら読んでいます。」

しおりを書いたのは「絵本だけ」を扱う書店

壁一面に埋め尽くされた本、田村市にある江戸時代末期創業の「石川屋」です。

よく見ると、絵本ばかり。そう、ここは絵本だけを扱う書店。その数は2000冊にのぼります。

石川屋8代目・石井修一さん「その本の価値が上がったりとか、読んでいただいた方もなるほどと思っていただけることが書いてあるかもしれません。」

こう語るのは、ATATAME保育園のしおりを書いている、石井修一さんです。

25年前に8代目としてお店を引き継ぎ、絵本だけを置くようになりました。

石川屋8代目・石井修一さん「良い絵本と出会っていただければ、そのあとから続く読書というものにもすんなりうまく繋がるのかなという思いで、絵本にこだわっております。」