谷中晴(はる)選手「安心というか…大きな舞台で1位を取れたのでうれしい」

5月25日、とうほう・みんなのスタジアム(福島市)で行われた福島県高校陸上・男子5000mで、帝京安積3年の谷中晴選手が優勝しました。全国屈指の強豪・学法石川の選手以外が優勝するのは、実に9年ぶりです。

学法石川のスーパールーキー、待ったをかける帝京安積のエース

上位6人が、東北大会への切符を勝ち取るこのレース。「Nスタふくしま」では、2人のランナーに注目していました。

1人は、去年の全国中学陸上・男子3000mで、日本一に輝いた増子陽太選手。この春、強豪・学法石川に入学すると、1年生ながら男子5000mの出場が決まりました。

学法石川と言えば、世界陸上オレゴン男子5000m代表・遠藤日向選手や、東京五輪男子1万m代表・相澤晃選手のほか、幾多の「箱根ランナー」を輩出してきた名門。県高校陸上・男子5000mは、過去7大会連続で優勝しています(2020年は新型コロナで大会中止)。

「常勝」のバトンをつないできた学法石川。今年は、スーパールーキーの走りに注目が集まりました。

学法石川1年・増子陽太選手「まずはインターハイ予選、東北大会でスキルを身につけて、ゆくゆくは1年の終わりくらいに5000m13分台を出すことが目標」

一方、学法石川の連覇に待ったをかけるのは、帝京安積のエース谷中晴選手。

谷中選手は去年、男子5000mでインターハイに出場。今年1月には、都道府県対抗駅伝の県代表にも選ばれました(5区・区間9位)。指導者も期待を寄せています。

帝京安積・菅野靖史監督「ここ数年、学法石川さんが独壇上でワンツースリーを取るような状況だったので、今年はそこの牙城を崩すチャンスかなと」

学法石川を意識する谷中選手。満を持して頂点を狙います。

帝京安積3年・谷中晴選手「後ろにいてレースを進めて最後勝ち切るレースだと先輩として恥ずかしいと思うので、ちゃんと前に出て、自分の強さをアピールしながら、優勝を狙っていく」