福島第一原発の処理水をめぐって、福島県内外から200人が国会に集まり、「将来に禍根を残す」と、国会で海への放出をやめるよう訴えました。

街頭活動「汚染水流すな、漁業を守れ!」

16日に国会前で行われた街頭活動には、県民で作る市民団体などのおよそ200人が参加しました。

福島第一原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含む処理水について、政府と東京電力は、今年の夏ごろまでに海に放出する計画です。参加者たちは、処理水の海洋放出をやめるよう訴えました。

これ以上海を汚すな!市民会議・大河原さきさん「放射能汚染水を流して喜ぶのは、利益を得るのは誰なのでしょうか。私たち原発事故の被害者は新たな被害を生む汚染水の海洋投棄には加担はしません」

その後、参加者は国会で集会を開き、政府と国会に対して、海洋放出の中止を求める要請書を提出しました。

これ以上海を汚すな!市民会議・織田千代共同代表「このまま強引に放出を強行すれば将来に大きな禍根を残す。ふるさとの海、日本の海、世界の海を放射能でこれ以上汚してはならない」

参加者はこのあと、日比谷公園や銀座などでも、海への放出をやめるよう訴えることにしています。