原発事故の後、中間貯蔵施設となった場所に残されている公共施設について、27日、保存や活用を議論するワーキンググループが福島県大熊町で開かれました。

大熊町の中間貯蔵施設には熊町小学校を始めとした公共施設がいまも残されています。教室には、教科書やランドセルが残されたままです。大熊町では、こうした中間貯蔵施設に残された公共施設の保存や活用について、今年度から本格的に検討を始めました。

こうした中、27日は熊町小学校の卒業生や町民、学識経験者などおよそ20人が参加するワーキンググループが開かれました。ワーキンググループでは、施設をそのまま残す「現物保存」とデジタルで残す「記録保存」の2つが示され、意見が交わされました。

参加者「記録保存の場合は、遠隔地や離れているところから中間貯蔵施設や熊町小学校がわかる」

一方、デジタルの記録よりも、現物の方が被害が伝わるという意見も上がりました。

別の参加者「現物を残すことによって、震災の悲惨さ、そのあとの複合災害を現地に立つことで学べる」

このほか、できるだけコストをかけない保存方法も考えるべきという意見もあがりました。大熊町は、次の検討委員会で素案を示し、今年度中にも方針を示す予定です。