休業で仕事がなくなった旅館。

「このままではいられない」と、若旦那の有志で始めたのが、松川浦名物「浜焼き」のイベントでした。



管野功さん「今しかできないよねっていうことで、月に1回浜焼きのイベントをやっている。お客さんに松川浦のことを忘れないでほしいので」

今年のゴールデンウィークに行った「浜焼き」のイベントでは、被災した旅館の支援に充てるための募金箱が置かれ、14万5000円が集まりました。

管野功さん「営業再開したらまた泊まりに来るからというお客様の声を聞くとやる気出ますよね」

管野さんは浜焼きのイベントを通して旅館が再開した時に松川浦に観光客が戻ってくるための「種まき」をしていきたいと前を向きます。



管野功さん「しばらく旅館としての営業はできないので、営業できないときにしかできないことをやって、一生懸命種をまいて、営業再開したらお客さんがいっぱい来てくれるようにいろいろやっていきたい」



相馬市ではおととしも地震で大きな被害がありました。

県は相馬市の宿泊施設を支援するため、21日から「県民割」の予約を始めていますが、管野さんのようにまだ営業を再開できていない旅館もあります。国や県には資金面を含めて息の長い支援が求められます。

菅野さんは浜焼きのイベントを12月29日から31日までの3日間、「浜の駅松川浦」で行うということです。