ガソリンスタンドの利用客「素晴らしいです。すべてのものが上がっているが、ガソリンは一番身近なものなので」
およそ2年半ぶりの安値水準です。福島県内のレギュラーガソリンの平均店頭価格は1リットルあたり169円60銭と、前の週に比べて、4円10銭安くなりました。政府の補助金の増額が値下げの要因とみられていて、160円台となったのは2023年6月以来です。
いわき市のこのガソリンスタンドでもここ数か月は170円台から180円台で推移していましたが、今月から160円台に下がりました。
佐野屋商店平塩SS・櫻井敏夫店長「今までは1000円や2000円分を入れる方が多かったが、最近は満タンに入れる方がどんどん増えているのでうれしいです」
値下げで客足の増加に期待もかかりますが、店側では手放しで喜べない事情もあります。それは、これまで仕入れてきた「在庫」です。補助金が増える前の価格で仕入れたガソリンは、早く売らなければ利益を圧迫します。しかし、客のことを思えば、価格は下げざるを得ません。
櫻井店長「前に仕入れた在庫があり、高い在庫が残っているがそれの値段を安くすることで、お客様が喜んでくれることはうれしいことです」
その一方で、店長の櫻井さんは、今回の値下げを前向きに捉えています。
櫻井店長「コロナなどで大変な時期があったが、これを機に街に活気が戻ってくればうれしいことです」
石油情報センターでは「年末にかけてはさらに値下がりの傾向が続くのではないか」とみています。










