連日、全国で相次いでいるクマによる人への被害。福島県では16日、会津地方で3人がけがをしました。

関根佑記者「道路を歩いていた男性は、川や畑のすぐそばのこのあたりでクマに襲われたとみられています。その後、男性は500メートルほど離れた集落まで自力で歩いて助けを求めたということです」

喜多方市の被害現場

警察などによりますと、16日午前2時半ごろ、喜多方市山都町で60代の男性が国道を歩いていたところ、畑から突然出てきたクマに襲われました。男性は、その後、500メートルほど離れた民家に助けを求め、病院に運ばれました。

男性が助けを求めた人「(男性は)すくんでいたというかしゃがんでいた感じ。顔だけかな、やられていたの。顔は血がべったりになっていたから、だいぶ顔をひっかかれたのでは」

男性は、手や顔にけがをするなど、重傷とみられています。現場は、JR山都駅から北に5キロほど離れた国道で、近くには川や畑がありました。

一方、昭和村では午前5時半ごろ、新聞を取りに外に出た50代の男性が新聞ボックスの近くにクマがいるのを目撃しました。男性は驚いて逃げようとしましたが、左手を噛まれたということです。

さらに、会津若松市大戸町では、芦ノ牧温泉街近くの道路で、午前6時半前、バイクで出勤中の40代の男性が目の前に出てきたクマ3頭を避けようとして転倒しました。その後、男性は体長1メートルほどの親とみられるクマに襲われ、顔や手首をひっかかれるなどしました。

会津若松市の被害現場

いずれも、命に別状はないということです。