ウクライナ情勢などで家畜のエサの価格が高騰する中、福島県大熊町では、今年から実証栽培が始まった飼料用トウモロコシの収穫が行われました。

大熊町の大川原地区で行われたのは、家畜のエサとして使用される飼料用トウモロコシの収穫作業です。

県畜産課・石川拓磨副主査「全国的に、食糧安全保障の観点から、飼料自給率の向上を求められております。現在の自給率を書かせていただいていますが、濃厚飼料、トウモロコシが特に飼料自給率が低いことが見て取れます」

飼料用トウモロコシは、9割以上を輸入に頼っていて、ウクライナ情勢などで価格高騰が続く中、県は、おととしから県内で実証栽培に取り組んでいます。大熊町では、今年4月から栽培が始まり、今回、初めての収穫を迎えました。

小枝佳祐記者「収穫したトウモロコシは、こちらの機械を使って乾燥させていきます」

現場では、海外では主流となっている大型の機械を使った乾燥作業が公開されました。従来の機械と比べ、乾燥時間をおよそ4分の1に短縮することができるということです。

県畜産課・富永哲主任主査「見た感じ、すごく実が割れているとかそういうことは無くて、色とかも全然変ではなかったので、標準的な出来ではないかなと思っています」

収穫されたトウモロコシは、今後、モニタリング検査が行われ、問題が無ければ、生産者の判断で県外に出荷されるということです。