2001年、大阪府の池田小学校で起きた児童殺傷事件で、長女を亡くした女性が福島市の高校で講演を行い「命の大切さ」を伝えました。

本郷由美子さん「もしも神様が願いを一つかなえてくれるとしたら、私は『ただいま』『おかえり』という言葉を、みんなが当たり前に交わしている言葉を、もう一度聞きたい」


30日、福島市で行われたのは、福島県警が主催する「命の大切さを学ぶ授業」です。講師を務めた本郷由美子さんは、2001年、大阪府の池田小学校で起きた児童殺傷事件で当時小学2年生だった長女を亡くしました。

本郷さんは現在、事件や事故の被害者、災害の被災者などに寄り添う活動や命の大切さを伝える講演を行っています。

30日は、福島東稜高校(福島市)で看護学を学ぶ生徒や学生、およそ170人に向け、「悲しみを抱えている人に対して、誰かがそばで寄り添うことが大切」と呼びかけました。

講演を聞いた学生「死ぬという言葉を気軽に使ってしまいがちだと思うけれど、今回の講演を聞いて1人1人の命を大切にして生活していきたい」

警察では、今後も命の大切さを伝える授業を継続して行うということです。