記者も「駆け足訓練」に参加するため、まず身につけたのは、ヘルメットや手を守る小手などのプロテクターです。

プロテクターをつけてもらう植野記者(左)


そのうえ、重さ7キロの盾を構えます。


Q.装備は全部で何キロあるんですか?
15キロあります


いよいよ訓練開始です。

毎日、行われるという駆け足訓練。この日は、3キロの距離を走ります。


すると早速、先輩隊員が語気を強めます。

先輩隊員「聞こえねーぞ!腹から声出せー!」


この訓練は、暴徒化した群衆と対峙した場面を想定しています。

もちろん記者にも容赦はありません。

隊員「走れー!気合たんねーぞ!」

隊員に引っ張られる植野記者


走るペースはジョギング程度ですが、重い装備は、徐々に体力を奪っていきます。盾を持ち続けるのも、やっとです。


しかし、どんなにつらくとも隊列を崩すことは、決して許されません。

先輩隊員「横揃えろ!部隊活動だぞ!」


そして走ること30分。記者もなんとか走り切りました。

Q.きょうはキツいほうですか?
「もう少しキツいかもしれません」

この日の訓練を終え、どんなに辛くても最後まで食らいつく、新人隊員・小崎さんの強さを肌で感じました。


Q.小崎さんは最後まで声を出していて、ほかの隊員に負けないようにと心がけているんですか?
小崎巡査長「そんなに走れるわけでもないので声くらいは出さないとダメなのかなと思うので、後半声が出せなくなっても頑張らなくてはと思います」


私たちの暮らしを守るため、県警機動隊はきょうも訓練に励んでいます。

小崎巡査長「まだまだ未熟なところしかないので、先輩方に負けないように追い越していくぞっていう気持ちでもっと頑張っていこうと思っています」

県警機動隊はここ数年では、東京オリンピックの警備や、静岡県で起きた土石流災害の現場にも派遣されて、最前線で活動しています。