福島原発第一原発3号機の燃料デブリの本格的な取り出しに向けて、東京電力は、19日から原子炉建屋内で線量などの調査を始めました。

福島第一原発の1号機から3号機には、あわせて880トンの燃料デブリがあるとみられています。

このうち3号機をめぐっては、2037年度以降に本格的な取り出しが始まる予定で、原子炉建屋の横と上部からそれぞれ装置を入れて、デブリを回収する案が検討されています。

本格的な取り出しに向けて、東京電力は19日正午すぎから3号機の建屋内で線量などの調査を始めました。今回調査するのは、原子炉内につながる通路で、ロボットに線量計やカメラを付けて、遠隔操作で空間線量などを調べるということです。

東電は、9月中旬ごろまで調査を行い、デブリの取り出し方法などの検討に活用したいとしています。