去年8月、福島県会津若松市のビルの解体工事現場で足場が倒れ、通行人がけがをした事故で、事前に定めた計画通りに作業を行わなかった疑いで、解体工事の会社と、社長が書類送検されました。

この事故は、去年8月、会津若松市中町の解体工事現場で、高さ10メートルの足場が倒れ、通行人1人がけがをしたものです。

会津労働基準監督署によりますと、解体工事を行った仙台市の「ニック」は、作業計画で建物の梁を細かく砕いて解体すると定めていました。しかし、実際には梁を敷地側に引き倒して解体を試み、計画通り作業を行わなかった疑いが持たれています。

このため、労働基準監督署は18日、この会社と、社長の50代男性を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。

また、警察も18日、社長の50代の男性を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。警察は、捜査に支障があるとして、男性の認否を明らかにしていません。

倒壊事故があった現場・去年8月