4月11日、東日本大震災から14年と1か月となりましたが、もう1つの災害をご記憶の方も多いのではないでしょうか。震災の1か月後、福島県いわき市などで震度6弱を観測した「浜通り地震」です。この地震の教訓を若い世代に伝えようと、特別授業が行われました。
井上和樹アナウンサー「いわき市の田人町です。この斜面が、14年前に大きな地震を引き起こした井戸沢断層です。発生からきょうで14年となりますが今もその爪痕が残っています」
2011年4月11日。浜通りを震源とする最大震度6弱の地震が発生し、土砂崩れで4人が亡くなりました。この地震は東日本大震災の余震とみられ、いわき市田人町にある井戸沢断層のずれによって起きました。
国土地理院の職員「井戸沢断層というのは、この地震の時に突如現れた断層になります」
地震の教訓を若い世代に伝えるため、地元の田人小・中学校で、11日、国土地理院の職員などが講師を務める特別授業が行われました。職員は、地図を使いながら、地震の後、南北14キロにわたって地表に現れた断層の場所を説明しました。話を聞いた子どもたちは、災害に備える意識を新たにしていました。
参加した生徒「やっぱり2メートルの断層ができるのは相当すごい地震だなと思った」
参加した生徒「やっぱり田人は断層が多いから、こういうことが分かると今後大事だと思った」
田人地域振興協議会・芳賀清会長「(14年前の地震を知らない)小中学生にも、どんどん聞いたり自分で体験したりして頂ければ良いと思う」
地震から14年。授業を企画した協議会では、今後も子どもたちに防災意識を高めることや、命の守る大切さを学んでほしいとしています。