被災地での営農再開の拡大に向け、福島県大熊町が、郡山市の農業法人と連携協定を結びました。

大熊町と連携協定を結んだのは、郡山市の農業法人「楪(ゆずりは)園芸」です。楪園芸は、おととしから大熊町内で、微生物の力を活用した土作りを進めていて、田んぼに水を張らない節水型のコメ作りの試験栽培を行っています。

協定では、この節水型のコメ作りをさらに進め、農業の復興に向けて連携してくことなどが盛り込まれました。

大熊町・吉田淳町長「節水だけではなく、省力化も図るということでその効果は本当に期待している」

楪園芸・柏原秀雄社長「復興支援という部分も考えて、中山間で培った土の作り方とかが大熊町にとってもプラスになるのではないか」

楪園芸では、来年度から特定復興再生拠点の田んぼ、およそ15ヘクタールでコメの作付けを行う予定で、町では作付けの拡大に期待を寄せています。