去年秋に福島県内で収穫されたコメの、今年1月の取引価格が、最高値を更新したことがわかりました。

農林水産省は、JAグループなどの集荷業者と卸売業者の間で取り引きされるコメの相対取引価格を発表しました。それによりますと、県内で採れたコシヒカリは玄米60キロあたり会津産が2万9825円、中通り産は2万6212円で、いずれも前年の同じ時期に比べ1万円以上高く、去年9月以降、高値が続いています。

調査の対象になっているコシヒカリ、ひとめぼれ、天のつぶはいずれも記録が残る2008年以降、これまでの最高値を更新したことがわかりました。

また、コメの高値を抑えるために、3月半ばにも業者に売り渡される見込みの備蓄米について、江藤農林水産大臣は…。

江藤農林水産大臣「少しでも早く消費者の手元に届けることができるように、手続きの迅速化を図りたい」

備蓄米の放出で、コメの流通量が増えれば値下がりが期待されますが、関係者からは、小売店などには高値で仕入れたコメの在庫があることから、「備蓄米が流通してもすぐに店頭価格は下がらないのでは」という見方も出ています。