今年1月、JR郡山駅前で受験生の女性が飲酒運転に車にはねられ死亡した事故で、
検察は12日、車を運転していた男を、危険運転致死傷の罪に切り替え、起訴しました。

危険運転致死傷などの罪で起訴されたのは、福島県郡山市の会社員・池田怜平被告(34)です。

見分中、事故現場で謝罪する池田被告

起訴状などによりますと、池田被告は1月22日の午前6時半ごろ、酒気を帯びた状態で乗用車を運転し、JR郡山駅前の交差点で横断歩道を渡っていた大阪府の10代の女性をはねて、死亡させたなどとされています。

池田被告は、過失運転致死などの疑いで送検されましたが、検察は、より罪の重い危険運転致死傷の罪に切り替えて起訴しました。

起訴状によりますと、池田被告は当時、赤信号だったとしても無視して進行しようと考え、赤信号を故意に無視し、重大な危険を生じさせる時速約70キロメートルで交差点に進入して、横断歩道を青信号で渡っていた女性をはね飛ばしたとされています。また、近くにいた自転車も転倒させて、運転手に全治約2週間のけがをさせたということです。

これまでの捜査で池田被告は、事故直前に少なくとも3か所で信号を無視したと見られていて、警察の取り調べに対して「急いでいたから信号を無視した」と供述しています。

郡山駅前での実況見分