県内産婦人科の現状

福島県産婦人科医会のまとめによりますと、2023年7月現在、県内で分娩を取り扱っている自治体は、福島市、郡山市など8つの市と町のみで、ほとんどの自治体で分娩ができる病院がありません。そして、2月末で、塙町でも分娩の対応が休止されます。

ただ、産婦人科医の数は、大きく減っているわけではありません。県によりますと、県内の産婦人科医の数は12年は120人、14年は126人と、この10年間で120人から130人前後で推移しています。

一方で、人口10万人あたりの産婦人科医の数は22年は7.0人で、これは、全国ワースト2位です。つまり、慢性的に、産婦人科医が足りない傾向にあるということです。

県産婦人科医会によりますと、「分娩はハイリスクなうえ、早朝、深夜を問わず対応が必要なため、なり手が少ないのが現状」と話しています。

こうした状況を踏まえ、県では「県立医大とも連携し学生向けのセミナーを開催するなど産婦人科医の確保や育成に取り組んでいる」と話していて、改善につなげたい考えです。

面積が広い福島県。安心して子どもを産めり環境づくりが求められています。