「あなた名義で携帯電話が契約されている」などという嘘の電話を信じ、福島県相馬市の男性が、現金約1600万円をだまし取られました。

なりすまし詐欺の被害にあったのは、相馬市に住む70代の男性です。相馬警察署によりますと、1月6日、男性の自宅の電話に、電話会社、東京中央警察署、検察官を名乗る人物からそれぞれ異なる電話番号で連絡があり「あなた名義で携帯電話が契約されている」「あなたの名義を使って携帯電話を契約し、口座を作った」「優先調査を行うので、口座にあるお金を全て引き出して家で保管してください」などと話がありました。

その後、男性は指示通りに現金約1600万円を準備していたところ、1月16日に検察官を名乗る男から電話があり、「大きめの紙袋に現金を入れて玄関に置いてください」「近くに捜査員がいるので捜査員とは絶対に顔を合わせないでください」と言われたことから、男性は言われた通りに現金約1600万円を袋に入れて、玄関前に置いていたところ、だまし取られたということです。

詐欺被害防止のため、警察は身に覚えのない金銭要求の電話やメールがあったときは詐欺を疑い、すぐに警察に相談や通報をするよう呼びかけています。