給食でも提供 目指すは観光農園

佐久間さんが一番こだわったのは、畑作り。コメぬかなどを加えて土の改良に取り組み、去年は、前の年の2倍の収穫を達成しました。次の目標は、地元での販路拡大です。

佐久間さん「やっぱりここで作っている以上、地元に貢献するのが本当かなと思って。給食センターや直売所、介護施設等で使っていただけるように努力はしました」

いわき市四倉町の給食センター。佐久間さんのパパイヤは、地元の子どもたちにも浸透しています。この日のメニューは、あんかけラーメン。あんかけの中に、青パパイヤが入っています。

四倉給食センター栄養教諭・古川千夏さん「きょうのあんかけスープに入っているパパイヤも、佐久間さんの畑からとってきたものになります」

「いただきます!」

子どもたちの評判も、上々です。

小学2年生「おいしいです」
小学2年生「歯ごたえもあっておいしいです」

佐久間さんは、子どもたちを集めた収穫体験も行っていて、すでに青パパイヤを食べていました。そのため、地元の子どもたちには、なじみがあるようです。

男の子「カレーにして食べました」
女の子「パパイヤチャンプルです」

また、磐城農業高校でも、生徒がメニューの開発に取り組んでいます。

阿部教諭「目指すは商品開発」

さっぱりとした味わいが売りですが、生徒からはこんなアイデアも…。

磐城農業高校・近野萌々音さん「食べ物の他にも、石けんやシャンプーやボディーソープとか、食べ物以外でもいいのではないかと思う」

様々な可能性を秘めた青パパイヤ。生徒たちのアイデアは、尽きません。

磐城農業高校・青パパイヤ研究チームリーダー 吉田莉央音さん「野菜スープでフリーズドライにして、それを他の企業さんと一緒に開発して販売していきたいと思っています」

栽培から2年。地元で徐々に浸透してきた青パパイヤ。佐久間さんの今後の夢は。

佐久間さん「いわきに観光農園を。遅くても3年ぐらいの間には観光農園まで持っていけたらうれしいなと思っている」

いわきを元気に。その思いが佐久間さんを突き動かします。

佐久間さん「いわきは震災以降ぱっとしないような部分があるので、いわきといえば青パパイヤね、となれるようなメジャーな存在になれるよう頑張っていきたいと思っている」

いわきの「青パパイヤ」で、みんなを笑顔に。佐久間さんの挑戦はこれからも続きます。