福島第一原発で行われている溶け落ちた核燃料=燃料デブリの試験的な取り出しについて、東京電力は30日午前9時57分、燃料デブリをつかむ作業を始める判断をしたと発表しました。

福島第一原発2号機では、溶け落ちた核燃料=燃料デブリの試験的な取り出しに向けた作業が進められています。29日までに取り出し装置を格納容器の中に押し込む作業が完了したため、東京電力は30日午前9時57分、装置を格納容器の底に垂らし、先端の器具で燃料デブリをつかむ作業を始める判断をしたと発表しました。

今回の作業では3グラム以下の燃料デブリを取り出す予定で、回収までには1週間程度が見込まれるということです。

燃料デブリの試験的取り出しをめぐっては、8月には作業員のミスで、先月には装置のカメラが映らなくなるトラブルがあり、2度中断していました。前回の作業ではデブリをつかむことまではできましたが、カメラの不具合で取り出すことはできませんでした。