今回訪問するのは、いわき市の小名浜海星高校。

漁業や水産について学ぶ、県内唯一の水産高校です。

小名浜海星高校では、練習船『福島丸』に乗って、生徒たちが漁や操船技術などを学ぶ海洋実習を行っています。

そんな水産高校ならではの珍しい部活があります。

訪ねたのはイオンモールいわき小名浜。

フードコートの一角に、見る人を癒す水槽が。

この水槽を管理しているのが、小名浜海星高校 水産クラブ 水槽管理チーム。

放課後になると、校内にある水槽やイオンモールの海水水槽を「清掃・管理」する
活動を行っています。

---根本顧問「水産クラブは7つのチームに編成していて、学校のPR活動や水産に関することにも取り組んでいます。」

水産クラブは、海洋調査やダイビングなど7つのチームに分かれて活動を行っています。

生徒たちが海に出て魚を釣り、フィッシング技能を競いコンテストで入賞を目指す
釣魚チーム。

調理チームでは、魚の魅力を発信しようと地元のスーパーでマグロの解体ショーに挑戦し、練習した技術を披露します。

水産クラブでは、様々な活動を精力的に行っています。

この日、水槽管理チームはイオンモールにある海水水槽の週に一度のメンテナンス。

水槽管理チーム部長の後藤類さん。部活の魅力をこう話します。

---後藤さん「飼いたい魚をリクエストして飼育できるので、その過程で魚について深く知ったり、飼い方を学んだりできる。」

後藤さん以外の部員も魚が好きなメンバーが集まりました。

---高橋さん「僕はクマノミが好きですね。」

---掃部さん「僕は小学生のころからヒメツバメウオが好きで、沖縄とか南の方の魚で、あまりこの辺では見かけない。」

では活動を見せていただきましょう。

まずは水槽の壁についたコケを、道具を使って丁寧に取り除きます。

この時、水槽のレイアウトを変えていきます。

岩などを動かしてレイアウトを変えることで、魚に新しい刺激を与え、活動的にする効果があるんだそうです。

自分たちで考え、オリジナルの水槽にしてきます。

一方こちらの生徒たちは、水槽のガラス蓋を割らないよう慎重に洗います。

そしてライトやポンプなどの設備を戻し、水槽の外側を専用のクロスで丁寧に吹き上げてメンテナンスは終了です。

綺麗になった水槽を元気一杯に泳ぐ魚たち。
なんだか喜んでいるように見えますね。

---後藤さん「もう少し魚のことを詳しく知って、魚にやさしくできるように。その知識を卒業するときに、一年生や新しく入ってくる後輩に引き継いでいきたい。」

「魚にやさしく」・・・小さな命を大切に育む部員たちの活動は、これからも続きます。

---『これからも、より魚を身近に感じてもらえるように水産の魅力を発信していきたいと思います。頑張るぞ!おー!』

ステップ
https://www.tuf.co.jp/general?id=147
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2024年9月18日放送回より)