燃料電池自動車などへ水素を供給する移動式の水素ステーションの新たな拠点が、福島県南相馬市に開設されました。

これは、県内で水素を供給する事業を行う「ふくしまハイドロサプライ」が、南相馬市にある福島ロボットテストフィールドで新たに運用を始めたものです。18日の見学会には、およそ20人の関係者が集まり、自動車へ水素を充填するデモンストレーションなどが行われました。

移動式の水素ステーションは東北地方ではこの1基のみで、これまで福島市や浪江町で利用されていましたが、18日から毎週水曜日に南相馬市で利用できるということです。

ふくしまハイドロサプライ・高野広充社長「できるだけ多くの方々に水素という燃料を意識していただく、触れ合っていただく機会を創出できたらいいなと考えています」

現在、県内では6つの市と町の8か所に、水素ステーションが整備されています。県は、2030年度までにこれを20基に増やすことを目指しているということです。