終戦から79年。福島県内では戦前、多くの人が旧満州へと渡り、その後、過酷な引き揚げを経験しました。いまも、その経験を語り継ぐ女性が、郡山市にいます。

「子ら売らず 引き揚げこし母 抑留に 耐へし父思ふ 七十年経て」

郡山市熱海町の遠藤雍子(ようこ)さん(88)。過酷な満州からの引き揚げを経験した一人で、この歌は、当時の記憶をしたためたものです。

遠藤雍子さん「生まれたのは、奉天という満州国の大きな街。父親が転勤で大連に来て」