福島県の内堀雅雄知事は9日、大きな被害を受けた喜多方市の現場を初めて視察しました。
内堀知事が視察したのは喜多方市の特別養護老人ホームです。この施設では床上10センチほどまで浸水しましたが、職員が1階にいた入所者を2階に避難させたためけが人はいませんでした。
施設の担当者は、「周辺の治水対策を進めてほしい」と知事に要望していました。
この後大雨の影響で崩落したJR磐越西線の濁川橋りょうを視察した内堀知事は、喜多方市の遠藤市長と今後の復旧作業について意見を交わしました。
内堀知事
「JR磐越西線は喜多方市のみならずこの地域にとって極めて重要な生活交通、一日も早い復旧に向けて市と連携をしてJR東日本に対して方向性をしっかりつくってもらうよう求める。」
現在も「喜多方」と「野沢(西会津町)」の間で運休が続いているJR磐越西線ですが、9日JRは復旧には時間がかかることから、10日から当分の間、喜多方・野沢間で代行バスを1日23便運行すると発表しました。
代行バスは不通区間にある5つの駅の駅前広場に停車するということです。