震災と原発事故の影響で休止していた福島県双葉町の郵便局が7日、再開しました。避難指示の解除から4年、町の生活環境に少しずつ変化が見られます。
「いらっしゃいませ」
午前9時。双葉郵便局に13年ぶりに元気な声が戻ってきました。JR双葉駅から200メートルほど離れた場所で再開した双葉郵便局。震災と原発事故の影響で営業の休止を余儀なくされましたが、避難指示の解除後、帰還した住民から再開を望む声があがっていました。
町民「みんなが早く早くできないかなと願っていたのでよかった。うれしい」
町民「誰でも分かる目印になる建物があるというのはすごくいいと思う。郵便局の前で待ってるねとか」
郵便局がなかった市町村は全国で双葉町だけでしたが、これで解消されました。
双葉郵便局・佐々木範雄局長「近くに金融機関がなかったと思うので、地域のお客様に近くにできたので、たくさんご利用いただけるように頑張りたい」
郵便局では、荷物の取り扱いのほか、ATMなどのサービスも通常通り行われます。
関根佑記者「郵便局やコンビニが再開して、住民の暮らす環境は少しづつ変化してきています。一方で町を見ると歩く人の姿というのはほとんど見られません。」
双葉町によりますと、町の居住人口は今月1日現在103人と震災前の1・5%ほどにとどまっています。町で暮らすために、住民からはさらなる生活環境の整備を求める声が聞かれました。
町民「住民が住んでいる駅の西側には自動販売機すらない。人が住んでいるところにもっとスピード感のあるサービスを提供してもらえたら」
町民「楽しめるところがほしい。カラオケとか、あとは銀行も。ただまだかな」










