冬の風物詩、蔵王の樹氷が見頃です。3連休最終日の12日は、多くの観光客が訪れて、幻想的な風景に魅了されていました。
宮城県蔵王町のスキー場「マウンテンフィールド宮城蔵王すみかわ」では、恒例の「樹氷めぐりツアー」が始まっています。3連休最終日の12日も、多くの観光客が樹氷を目当てにを訪れました。雪上車に乗って、一面に樹氷が広がる「樹氷原」を目指します。

標高が上がるにつれて木々が少しずつ雪や氷に覆われていきます。

雪上車に揺られることおよそ40分。標高1600メートル。雪や氷をまとって大きく成長した樹氷が立ち並ぶ絶景が広がっていました。大きく育った樹氷はその姿から、「アイスモンスター」と呼ばれています。

千葉陽太記者:
「こちら気温マイナス6度ですが、樹氷が立ち並ぶ幻想的な様子を見ていると寒さも忘れてしまいます」
樹氷は、アオモリトドマツなどに吹き付けた湿った空気が一瞬にして凍り、“エビのしっぽ”に似た氷の塊が形成されます。

ツアーの案内役:
「雪とエビの尻尾が一体化して氷となり、さらにそれにエビの尻尾、雪が付きこのサイクルがずっと続く。このくらいになるには1か月くらいかかります」
今シーズンは暖冬による雪不足の影響で樹氷の形成が例年より1か月ほど遅れたものの、1月下旬の寒気の影響で、例年通りの大きさになりました。
大阪から参加した親子:
「感動してます。これだけ大きいのは、初めて実物見ました。日頃の行いが良かったね」
兵庫から参加した夫婦:
「よかったね最高です。40年前にも来たのですが、やっぱり違ったきれいさがありますね」

スキー場によりますと、11日と12日のツアーのほとんどが定員に達していて、客足は新型コロナ流行前よりも多いということです。
この樹氷めぐりツアーは、3月上旬位まで行なわれます。