重い心臓病のためアメリカで移植手術を受け帰国した2歳の佐藤葵ちゃんと両親が会見し、支えてくれた人たちへの感謝の思いを述べました。

元気な姿をみせた2歳の佐藤葵ちゃん。

その後の経過は良好だということです。会見では、母・清香さんの故郷・仙台で募金活動をするなどして手術や渡航に必要な5億3000万円あまりの寄付が集まったことに改めて感謝の思いを表しました。

葵ちゃんの母 佐藤清香さん:
「帰国の報告ができることを本当にうれしく思っている。生きてほしい。何とか治ってほしいと言っていただき力を貸していただいたおかげで今がある。そして、ドナーとなってくれた方とその親御さんに感謝しない日というのはありません」

葵ちゃんは生まれながら心臓のポンプ機能が低下し、血液を全身に送ることが出来なくなる「重症心不全」のため今年8月にアメリカで移植手術を受け12月19日に帰国しました。

会見で、両親はアメリカに比べ日本は心臓移植をするまでの待機期間が長く、移植を待ち続けている子どもたちがいることに目を向けてほしいと呼びかけました。

葵ちゃんの父 佐藤昭一郎さん:
「いまだに5年近くも国内で心臓移植を待ち続けている子どもがいる。そして、その長期待機による体調の悪化といった現実があることを世間の皆さんに知ってもらい、この状況を一刻も早く改善してもらうことを願ってやまない」

葵ちゃんは、今後も病院で定期的に診察を受けるということで、あおちゃんを救う会では葵ちゃんの状況をSNSで発信していくことにしています。