長年の悲願が、ようやく実現です。宮城県女川町の離島、出島と本土を結ぶ「出島架橋」の工事で、最後となる中央アーチ橋が、16日架けられます。15日は、陸上で造った橋の本体を、大型クレーン船で運び出す作業が行なわれました。

女川港では、長さ242メートル、重さ3000トン近くある出島架橋の中央アーチ橋に、ワイヤーが取り付けられました。そして、国内最大のクレーン船でつり上げ、ゆっくりと運び出されました。出島架橋は、離島の出島と本土の間に架けられる全長364メートルのアーチ橋です。陸上で造った橋を、3回に分けて架ける計画で、16日の中央アーチ橋で架設は完了します。

出島の元島民:
「念願の橋。昔から橋、橋と言っていたがなかなか架からなかった。橋がかかれば便利になる。雨でも風でもいいと思う」

出島架橋の総事業費はおよそ168億円で、来年12月の開通を目指しています。出島架橋は、40年来の悲願だっただけに、島民らは開通を心待ちにしています。