東日本大震災の被災地支援を行ってきたNPO法人の医師が、軍事衝突が続くスーダンから無事に帰国しました。被災地からも安否を心配する声が挙がっていたことについて、医師は「励ましの言葉もずっと届いていた」と感謝を伝えました。

スーダンで医療支援を行うNPO法人「ロシナンテス」の医師 川原尚行さんは、2日、地元の北九州市で会見を開きました。

ロシナンテス 川原尚行理事長:
「おかげさまで4月29日に帰国して、その日のうちに北九州に戻ってくることができました。本当にありがとうございました。またご心配をおかけしました」

そして、800キロ、30時間の道のりを夜通し、車を運転して退避した現地での過酷な体験を語りました。

ロシナンテス 川原尚行理事長:
「今まで経験したことのない爆撃音にさらされ、家族に『生きて帰れるか分からない』とは伝えていた」

川原さんは、東日本大震災の発生直後から宮城県内に入り、5年間に渡って、医療支援を行いました。

被災地で医療支援を行う川原医師

名取市閖上では、スーダンの子どもたちを招いて運動会を開催するなど、被災者の心の復興にも貢献していて、今回の報を受けた被災地からは、安否を気遣う声が挙がっていました。

ロシナンテス 川原尚行理事長:
「今も東北の方々とも関係性を強く維持しているので、今回も励ましの言葉もずっと届いていましたし、ぜひ機会を見つけて東北に行きたいなと思っています」

川原さんは、今後もスーダンでの支援を続けたい考えで、「和平を願う東北からの声をスーダンにも届けたい」と話しました。