「後の人たちにも伝えたい」
維人くん、少し緊張気味の様子でしたが、友達と一緒の時はあどけない表情に戻ります。
遠藤維人くん:
「普通にみんなと登校している感じなので、これから卒業するんだなと寂しい感じがする。どきどきしている」
「遠藤維人!」「はい!」6年前の卒園式と変わらない大きな返事で、卒業証書を受け取った維人くん。

練習してきた合唱曲を歌いきり、この日学び舎を巣立ちました。

遠藤維人くん:
「中学校だと部活動とかも始まるので、勉強とかもしっかりやっていきたい」
母:聡美さん:
「あの頃(12年前)は本当にここまで無事に大きくなってくれるとは想像もできなかったのですが、本当に友達にも周りの人にも恵まれて、本人も周りに感謝するような子に育ってくれて、嬉しいなと思っている」

12年という月日とともに大きく成長した維人くん。東日本大震災を忘れてはいけないと強く感じています。
遠藤維人くん:
「僕の代までしか震災のことはあまり伝えられていないので、そこから後の人たちにも震災がどれだけひどかったか伝えていきたい」

震災翌日に誕生した小さな命はいま、あの日の事を未来に繋ぐ決意を新たにしています。