高校球児にひと足早く春の便りです。センバツ高校野球の出場校が27日発表され、宮城から仙台育英と東北の2校が選ばれました。両校に吉報が届くと歓喜の輪が広がりました。

センバツ高校野球の出場校は27日、大阪で開かれた選考委員会で決められました。記念大会の今回の出場校は36校、東北地区は3校で午後3時半から発表されました。

出場校発表:「東北地区、仙台育英、東北」

仙台育英ナインは、室内練習場で発表の様子を静かに見守り、出場が決まると決意を新たにしました。

仙台育英の甲子園出場は夏に続いて2季連続で、センバツは2年ぶり15回目となります。夏の甲子園の優勝メンバーが8人残り、去年秋の東北大会でも優勝しました。最大の強みは夏の胴上げ投手・高橋煌稀選手らを擁する層の厚い投手陣で、明治神宮大会では優勝した大阪桐蔭と互角にわたり合いました。打線はキャプテンの山田脩也選手や去年も4番を打った斎藤陽選手が勝負強く、夏春連覇を狙える布陣です。

仙台育英 山田脩也主将:「ほっとしたという気持ちとまた頑張らなければという気持ちです。甲子園独特の雰囲気があると思うので初めて経験する人にしっかり声をかけながらサポートしてチーム一丸となって頑張っていく」

仙台育英 須江航監督:「優勝候補と言われる実力派ないが夏同様に丁寧に戦いながらなんとか力をつけて、野球部のみならずみんなの力で勝ちあがって感動を共有できればと思う」

東北高校は、練習しながら発表を待ち、出場が決まると喜びに包まれました。

東北高校 五十嵐征彦校長:「12年前2011年の83回大会、東日本大震災の年に出場させていただいた。あの時監督を務めていたが正直野球どころではなかった。また戻ってきたよ、あの時はありがとうございましたという気持ちを伝えてほしい」

東北高校 佐藤響主将:「五十嵐と書いてある縦じまのユニフォームを着て、またセンバツの舞台で一緒に戦いましょう。お願いします」

東北高校のセンバツ出場は12年ぶり20回目です。去年秋の東北大会では準優勝でしたが、その直前の宮城県大会では仙台育英を破り優勝しています。投手陣は本格派右腕のハッブス大起投手と技巧派左腕の秋本羚冴投手の2枚看板に力があります。打線はチャンスに畳み掛ける集中力が目を引き佐藤玲麿選手ら中軸には長打力があり、上位進出が狙える陣容です。

東北高校 佐藤響主将:「報告を受けた時は安心しましたしハラハラしてました。甲子園はすごく遠い場所だと思っていたので、これから自分たちが行くと考えると本当にうれしい」

東北高校 佐藤洋監督:「野球を子どもたちに返そうというテーマでやってきているので、この甲子園も選手たちが力を合わせて頑張ったごほうびなので選手には今まで通り野球を楽しんでほしい」

センバツ高校野球は3月10日に組合せ抽選会が行われ、18日に阪神甲子園球場で開幕します。