寒い日が続いていますが、大変な思いをしているのは私たち人間だけではありません。動物園では、寒さに弱いアフリカの動物たちが室内で過ごす時間が増えています。一方、寒さに負けずいつもより元気いっぱいな動物の姿もありました。
親子でぎゅっと抱き合い温まるニホンザル。こちらは…、手が冷たいのでしょうか。温めているようにも見えます。

仙台市太白区の八木山動物公園。連日の寒さで動物たちも白い息を吐いています。

特に、寒さに弱いアフリカの動物たちについては、外での展示時間を短くしていて、27日午前中は、キリンも室内での見学となっていました。

こうした中・・・。
野口剛記者:「寒波であまり動かない動物がいる一方、元気なのがホッキョクグマです。冷たそうな水の中で元気に遊んでいます。すごい迫力です」

オスのカイとメスのポーラ。水の中でじゃれ合いながらいつもより元気な姿を見せていました。寒さもあって午前中の来園者はまばら。豪快なホッキョクグマの姿をじっくり見学できるのも、寒い日ならではの楽しみかもしれません。
来園者:「じゃれているところが可愛くて、思わず動画を撮った。ライオンとかはじっとしていたが、こういう寒い所の動物は楽しそうで、こちらまで楽しくなる」

標高1500メートルほどの場所に生息するレッサーパンダも寒さに強く、竹の葉をおいしそうに食べていました。

八木山動物公園は、28日以降も通常通り営業していて、寒さ対策を万全にして来園してほしいと呼びかけています。
八木山動物公園展示飼育課 三田さくら技師:「雪が降った日は、ホッキョクグマの動きが良くなったりするので、寒さに注意していただきながら楽しんでいただきたい」

一方、牛を育てる畜産農家は、寒さ対策に苦労しています。
今野貴章記者:「牛舎の気温はほぼ0度、この寒さはウシたちにとっても『モー』やめてといった感じなのでしょうか」

大崎市鹿島台で、およそ40頭を飼育する諸岡恵輔さん。年間およそ20頭の子牛を市場に出荷していて、冬の間、特に気を配っているのが生後間もない子牛です。

畜産農家 諸岡恵輔さん(40):「隙間風の防止のために、子ウシが入れる箱を置いている。そうすると中で寝てくれるようになったので防寒対策をしている」

生後間もない子牛は寒さで風邪をひいたり、体調を崩したりしやすいということです。このため、寒さ対策として「ヒーター」を用意した上で、専用の「ジャケット」を着せさらに、首には「ネックウォーマー」を巻き、少しでも体温を保つ管理をしています。
畜産農家 諸岡恵輔さん(40):「調子を落としている子ウシが多い。底冷えがひどくてお腹を冷やして下痢をするというのが多く見られるようになった。寒い冬を乗り越えるために体力をつけてあげたい」

畜産農家にとって、ウシの体調管理に気が抜けない日々がもうしばらく続きそうです。







