冷夏を妨げる「新しい高気圧」=南北傾斜高気圧も出現
ところで、日本に夏の暑さをもたらす高気圧としては、日本の南東から張り出す太平洋高気圧と、中国大陸から特に高度10キロ以上の高さに張り出す上空のチベット高気圧とが知られています。
この両方が強まると、高気圧の「二段重ね」となり、布団を二枚重ねたような暑さと例えられることもあります。一方、三重大学の天野さんの研究では、これに加え「南北傾斜高気圧」と呼ばれる”新しい高気圧”が近年は現れやすくなっていると言います。
南北傾斜高気圧は、地上付近では太平洋高気圧の少し北側に出現し、オホーツク海高気圧からの冷たい北東の風をブロックするような働きを持ちます。高気圧の軸が北に傾いていて、上空ではカムチャツカ半島付近に中心が位置することから、天野さんはこうした名前を付けました。この南北傾斜高気圧の存在により、天野さんや立花教授は、東北地方では冷夏はもうやってこないだろうと主張しています。







